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事例1：【結婚詐欺】エリート医師を装い、投資トラブルを口実に金銭を要求

ご依頼のきっかけ: マッチングアプリで、都内の有名大学病院に勤務するという外科医の男性と知り合った30代女性。交際が始まり、結婚の話も出る中で、男性から「共同で行っていた海外の医療機器への投資でトラブルが発生し、一時的に僕の口座が凍結されてしまった。解決金として500万円を立て替えてくれれば、口座が解除され次第、利子をつけて返す」と懇願されました。話を信じ込みそうになりましたが、高額なため、念のためにと調査を依頼されました。

調査内容: 男性が申告した勤務先の病院への在籍確認、医師免許の有無、SNS等のデータ調査、および行動調査を行いました。

判明した事実: 調査の結果、男性がその病院に勤務している事実はなく、医師でもないことが判明。名前や経歴もすべて偽りでした。実際は無職であり、複数の女性と同時並行で接触し、同様の手口で金銭を騙し取ろうとする常習的な結婚詐欺師でした。

調査後の展開: お金を渡す前に詐欺であることが判明したため、金銭的な被害は免れました。依頼者は、調査で得た相手の身元情報や他の女性と接触している証拠を警察に提出。同様の被害相談が複数寄せられていたこともあり、男は詐欺罪で逮捕されました。

事例3：【恋愛商法】「二人の成功のため」と自己啓発セミナーへ高額勧誘

ご依頼のきっかけ: 街コンで知り合った、意識が高くカリスマ性のある男性と意気投合した20代女性。デートを重ねるうちに、「君は素晴らしい才能を持っているのに、今のままではもったいない。僕が信奉する先生のセミナーを受ければ、君は絶対に変われる。二人で成功者になろう」と、入会金と教材費で100万円以上する自己啓Pつセミナーに執拗に勧誘されるようになりました。

調査内容: 男性とセミナー運営団体の関係、およびセミナーの評判や実態について、内偵調査と聞き込みを行いました。

判明した事実: 男性はセミナーの熱心な会員であり、新規会員を紹介すると高額なマージンが入る「紹介インセンティブ制度」のために活動していました。恋愛感情を抱かせて信頼させ、高揚した心理状態で契約させるのは、その団体における勧誘の常套手段でした。セミナー自体も、さらに高額な合宿や教材へ誘導する仕組みになっていました。

調査後の展開: セミナーの実態と、男性の目的が恋愛ではなく勧誘であったことを知り、依頼者はきっぱりと断ることができました。その後、依頼者は消費者生活センターに情報を提供し、同様の被害に遭う人が出ないように働きかけました。

事例5：【結婚詐欺】「将来のため」とマンションの共同購入を持ちかける

ご依頼のきっかけ: 婚約中の彼から「今のアパートは狭いし、将来のために資産になるマンションを買おう。頭金として500万円必要だけど、半分の250万円を君に出してほしい」と持ちかけられた20代女性。しかし、渡されたパンフレットの不動産会社に問い合わせたところ、彼が個人で申し込んでいる形跡はなく、契約書を見せてもらうことも拒否されました。不審に思い、お金を渡す前にと調査を依頼しました。

調査内容: 彼の勤務先や収入状況の裏付け調査、および、彼の個人信用情報に関する調査（合法的な範囲で）を行いました。

判明した事実: 彼は複数のカードローンやキャッシングで多額の借金を抱える多重債務者であり、個人の信用情報では住宅ローンを組むことが不可能な状態でした。マンション購入の話は、依頼者から「頭金」という名目で現金を騙し取り、自身の借金返済に充てるための真っ赤な嘘でした。

調査後の展開: お金を渡す寸前に真実が判明。調査報告書を彼に突きつけたところ、すべてを白状しました。信頼関係が完全に崩壊したため、依頼者は婚約を破棄。金銭的な被害は発生しませんでしたが、結婚という人生の大きな決断の前に、相手の嘘を見抜くことができました。